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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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クラシック試験室から 第5回

2020.06.22

■緊急事態宣言解除~梅雨入り

 

クラシック試験室の北﨑です。

 

新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が525日に解除され、611日には東京アラートも解除され、そして、関東地方は梅雨入りしました。

新型コロナウイルス感染拡大防止については、県を跨いだ移動もできるようになりましたが、ウィルスが消えてなくなったわけでもないし、治療方法やワクチンができたわけでもないので、心配事が消えたわけではないんですよね。

その上に、蒸し暑い、じめじめした梅雨を迎えるという事で、色々なストレスとうまく付き合っていく方法を考えていきたいものです。

 

雨上がりの朝など、近所を散歩した時に、周りに人がいないことを確認してマスクを外してみると、初夏の草の香りを普段より強く感じることができました。

そんなささやかな事でも、気分がリフレッシュしていきますね。

引き続き「Enjoy home with flowers!」「ビタミンF」を実践していきましょう!

 

ビタミンF:植物や花が人間の心身の健康に良い影響をおよぼす「植物のちから」をビタミンF(FはflowerのF)と称し、花の国日本協議会中心に絶賛アピール中です!

 

 

 

 

■父の日でしたね

昨日(621)は父の日でしたね。

日本花き振興協議会で作成した今年のコピー(とポスター)を個人的にとても気に入っています。

 

「たまには、父さんにも花を持たせてくれませんかね。」…花には父を元気にする力があります、というコピーで、実直そうなお父さんが黄色のひまわりを一輪抱えたイラストの描かれたポスターです。

わびさびを感じつつクスっと笑ってしまうコピーですよね!

全国のお父さんたちが、花でたくさんの元気をもらえたと思っています。

 

ところで、父の日のいわれを調べてみました。アメリカ・ワシントン州のドッド夫人が、男手1つで自分を育ててくれたお父さんへの感謝の気持ちとして、教会の牧師にお願いして、お父さんの誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけと言われているようです。

ドッドさんは、お父さんの墓前に白いバラを供えたそうで、そのエピソードから、存命中の父には赤いバラ、亡くなった父には白いバラを贈る風習が生まれたそうです。

 

日本では、家族の愛情や尊敬を表す黄色を父の日のイメージカラーとして日本ファーザーズデイ委員会(日本メンズファッション協会が母体)が啓蒙したそうで、これが父の日にバラを贈る風習と同化し、父の日に黄色いバラを贈る今の風習になったという事です。

 

 

 

■新商品候補の評価

「草花系といえばクラシック!」とお客様から評価していただきたい、という目標を掲げ、様々な商品の評価をしております。

最適な輸送条件を探ったり、日持ち試験はもとより、どの様な水揚げをすれば最も良い状態になるのか…等々

そもそもの花の健康状態や、温度・湿度、照度の変化、使用する添加剤、下葉の処理によっていろいろな状況が発生します。

「なんでこの条件で色が変わるの?」という様な不思議体験にも出くわしますが、しっかりデータを取って、エビデンスとして残せるようにしています。

 

 

 

 

 

■はさみのはなし

エビデンスといえば、当たり前と言われていることを実際に検証してみて、データとして見える化して提示することで、意外な驚きや、気づきにつながることがありますね。

これが、試験室の醍醐味って言えば醍醐味となってます!

 

バラは下葉を多めに取れば取るほど水揚がりが良いなども、同じ条件で比較すると、一目でわかるような結果も出ます。

 

このブログをお読みの方は、花のプロの方が多いと思うので、釈迦に説法になってしまいますが、ハサミ(の切れ味)による違いも、実際に比較したデータ(下の写真)を見れば「やっぱりこんなに違うんだ!」ということがわかります。

 

 

▼新品のハサミ(左)と古いハサミ(右)の日持ち比較写真。

どちらも新しいハサミを使用した方が明確に日持ちしているのがわかる。

※画像クリックで大きくなります。

 

 

きほんの「き」という話で、導管をつぶさずスパッと切れるように、ハサミもしっかり研いで、切れ味を良くしておく必要があるってことですね。

100均の砥石でも十分なので、定期的に研いであげることをお勧めします。

ちなみに、私の上司は、家で料理に使う包丁を研ぐことが好きだといってますね。心が落ち着くんだそうです…

 

 

 

 

 

■試験室というお仕事

前にも少し触れましたが、この仕事をしていてガッツポーズする瞬間といえば、データで示した品質改良提案が、現地の農園でしっかり対応されて、お客様の手元に良い商品が届いたという事を確認できた時です。

 

逆に、ことの重要性が理解されずに「農園には伝えたんですが」で終わってしまう場合も、時にはあります。

そういった場合は、まず問題として試験室に持ち込まれるときに、問題解決の目的や、要因の想定ができていない時が多いですね。

 

試験室は、直接売り上げを立てられる部門ではなく、いわゆるプロフィットセンターではないんですね。

 

でも単なるコストセンターにはなりたくない!

 

やはり、お客様にとっての付加価値を探求するバリュー・アド・センターにしなくちゃいけないと考えています。

 

アフターコロナに向けて、お客様の要望が変わってくるのでしょうから、新しいバリューを見つけなくてはならないと考えています。

まだまだ、頑張ります!


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