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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.64

2021.07.19

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回は、営業本部の寺田がお送りします!

どうぞお楽しみください!


最近気づいたこと

みなさまこんにちは!3回目の執筆となります。カーネーション担当の寺田です。

思えば半年前、前回の執筆時は今のカーネーションチームへ異動したタイミングで前任者から業務引継ぎを受けながら記事を書いていました。それから慌ただしく過ぎ去った半年間でしたが、時の流れとは早いものだなぁとしみじみ思います。

また、私事ですが先月第2子が産まれ、感動もつかの間、子育ての忙しさに日々てんやわんやです。

歳も30半ばにさしかかり、仕事や家庭の環境が目まぐるしく変化していく中、最近よくこんな風に思うようになりました。

 

それは

「何事も肩の力が程よく抜けているほうが物事うまくいきやすいのでは」

ということです。

 

ニュアンスの表現がなかなか難しいのですが、少なくとも気が抜けているというわけではなく(社内ブログなのでここは念のため強調しておきます)、要は肩肘張らずに少し引いたところから自分を見つめると、いったん冷静になることができ、今まで悩んでいたことが実はそこまで重要ではないといったことに気づくことがあるからです。また逆に本当に重要なことが新たに見えてくることがあります。

 

常に余裕をもつと言い換えることもできるかもしれません。

そう思いながらも、実践するのはまた難しいのですが。

 

■脱力

力を抜くと聞いて高校時代の3年間部活で打ち込んだテニスのことをふと思い出しました。

特に強くもない公立高校だったのですが、練習が毎日楽しくて、終業のチャイムと同時に放課後コートに飛び出して行った記憶があります。

 

特に好きだったのがサーブの練習で、どれだけ速いサーブを打てるかという研究をするために、週刊のテニス雑誌を何冊も買っては、プロのコマ送りの連続写真を穴があくまで見たものです。今ではYoutubeがあるので、とてもいい時代になりましたね。

 

連続写真の解説には決まってこう書いてあります。「自分の身体を鞭のように柔らかく使う」

 

初心者のころは???となりました。人間には骨や節があり、更に自分は開脚がかろうじて90°いく程度の硬い身体が、どうすれば鞭になるのか。

 

スポーツを経験された方はわかると思いますが、効率よく身体を使うには「脱力」が必須なのです。始めた当時はその感覚がわからずに、力任せにラケットをボールにぶつけては、サービスエリアに入れるどころか、柵を超えて場外ホームランを打っていました。

 

今は記録が塗り替えられていますが、当時世界最速のサーブを打っていた、アンディ・ロディックの連続写真です。240kmくらい出ていたと思います。アマチュアでは反応すらできないレベルですね。

彼のサーブフォームは独特なのですが、実は個性が出るのは最初だけで、写真の⑤以降はどの選手も殆ど変わりません。それだけ型が決まっているということです。

サーブはテニスのストロークの中で最も複雑と言われています。それは写真を見ていただくとなんとなく伝わると思います。

しかし、そのメカニズムは実に奥が深いので、解説が必要です。

いいサーブとは、「身体の各関節で加速させたラケットを、全体重、遠心力をのせてボールにぶつけ、更にガット(網)の反発力を加えつつ、できるだけ高い打点から打ち込む」

という作業になります。

つまり「反発力×体重×スピード=破壊力」

 

まだまだ分かりづらいですね。

 

「各関節で加速」を分解すると

曲げた膝を伸ばす→背中の反りを戻す→腰のひねりを戻す→肩のひねりを戻す→肘のひねりを戻す→手首のひねりを戻す

この6か所の動作を流れるように行うことで、ラケットのスピードがどんどん加算されていきます。

これが鞭の正体です。これをきちんと行うと、写真の⑧~⑪までの間でラケットが身体の後ろで1回転し、遠心力が生まれます。身体を前にジャンプさせながらボールをとらえることで体重が乗り、高いところから打ち込むほどより直線距離でネットを越えて、相手のサービスエリアに叩きつけることができます。

 

力んでしまうとこの流れが滞り、勢いが殺されます。

つまり「脱力こそが最高のパフォーマンスを生む」ということです。

 

最後に大事なことですが、力を入れないとはいっても1か所だけ絶対に抜いてはいけないところがあります。それはインパクトの瞬間にラケットをしっかり握りこんで固定させるということです。

これはいい意味で力が抜けている状態と、単に気が抜けている状態の差を決定づける肝となる部分かと思います。

 

ところでスポーツ科学はここまで研究されているのに、同じく戦いであるビジネスの場で正解がなかなか語られていないのはなぜなのでしょうか。

そもそも正解などないのかもしれませんが。

だから面白いのかもしれませんが。 

 

■やっぱり脱力は大事

ここまで脱力について書いている割には相変わらず文章が硬いなと、我ながら呆れる思いです。なのでテーマにふさわしく最後に職場で最近うれしかった体験を紹介して柔らかく終わりたいと思います。

 

実は先日の結婚記念日の折に、チームの仲間がカーネーションでお祝いのブーケを作ってくれました。

思いやりに溢れたチームで、業務は大変ですが毎日楽しく働くことができています。

良い関係性でリラックスして働けている。これも一種の脱力効果かなと思ったり。

 

この魅力が商品と一緒に皆様に届けられるよう、日々精進してまいります。

これからもクラシックのカーネーションをよろしくお願い致します!

 


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