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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.193

2024.04.08

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今週のブログは営業本部から江原お届けします!

どうぞお楽しみください!


2024年がスタートしてすぐに日本でも立て続けに胸が締め付けられる出来事が重なってしまいましたが、みなさん、心休まる時間作れていますか?

 

エマさんのこと

国籍も年齢も全く違うけど、世界には、どういうわけだかやたらとウマが合う人に出会うことがある。

彼女はイスラエル人。現在もパレスチナとの戦闘が続く中、不安な毎日を過ごしている。

 

2011年、当時、国営企業だったイスラエルの輸出業者団体AGREXCO(アグレクスコ)がまさかの倒産と聞き、こうしてはいられないと新たな供給先を求めて、イスラエルの事実上の首都であるテルアビブへ向かった。

オーストリア経由の便に乗ったのだが、機内は、“美しきザルツブルク・ウィーンで華麗な芸術体験!”などの添乗員パッケージツアーに参加して定年後の夫婦旅行を楽しもうという方たちで混みあっていた。

となりに居合わせたご夫人に、どちらに向かっているのか?と尋ねられたので、イスラエルのテルアビブです。と答えたら怪訝そうな顔をされてしまった。

イスラエルは周りを敵に囲まれてはいるが、町の至る所に銃を持った兵隊さんが居て、国全体を守っているとても安全な国である。

観光地エルサレムの駐車場には、各国からのツアーバスが所せましと押し寄せていたが、そこには日本からのツアーバスは1台もなかった。

街の至るところに兵隊さん(左端がエマさん)

 

エマさんとは、その時が初めての出会いだった。とても初めて会ったとは思えない、どこか懐かしい感じがした。

見た目も、つっこみどころ満載の()、とてもお茶目で可愛いらしい女性だった。

ルスカス、コットン、コチアなどの取引農園や観光地を案内してもらったのだが、彼女は運転があまり得意な方ではなく、そのくせず~っとしゃべっているので全く運転に集中しておらず、幾度となく、ギャーもう死ぬ~っと思った瞬間があった。

 

嘆きの壁

 

桜並木プロジェクト

エマさんの初来日は、ちょうど東日本大震災の翌々年2013年だった。

被災地だった岩手県山田町の桜の植栽イベントに合わせて東北を旅した。山田町では最大19メートルもの津波が記録され、大規模な火災も発生した。町の人口の4.3%にもあたる825人が犠牲となってしまった。津波到達地点に桜を植え、記憶に残る桜並木を造成し、世代を超え代々語り継ぎ、被害を決して風化させないという思いのもとに、花に携わる有志により立ち上げられたのが、桜並木プロジェクトだった。

桜並木プロジェクト

 

その植栽イベントに我ら西尾社長(当時・現クラシック会長)が来賓としてご招待されており、エマさんが当時勤務していた輸出商社の社長と共に参加させていただいた。

エマさんと一緒に温泉に入り、浴衣を着て、布団も並べて寝た。

帰りの道中では、宮城県石巻市の被災地にも立ち寄った。津波により陸へ打ち上げられてしまった船や、骨組みだけしかなくなってしまった庁舎等の甚大な被害の爪痕を見て回り、胸が締め付けられる思いがしたのを覚えている。

 

あれから今年で12年、あの時の桜の苗木も立派な大木になり桜の花を咲かせているに違いない。いつかまた満開の桜を見に行きたいと思っている。

 

 

桜の植栽
エマさんや西尾会長たちと記念撮影

 

持続可能な世界への想い

イスラエルとイスラム組織ハマスが昨年10月に衝突。

昔から長く争い続けているイスラエルとパレスチナだが、今回は過去に例を見ない犠牲者を生んでしまっている。

イスラエルによって15年以上にわたり壁で封鎖され続けたガザ地区から、その怒りや憎しみが攻撃という形で噴出したと言えるかもしれない。

 

不安な思いに駆られ、攻撃が開始された直後、エマさんに電話をしてみた。変わらない元気な声が返ってきて一安心。

ニュースでも見たが、街頭インタビューで幾度となく聞いた『パレスチナのハマスは話が通じない』…だから自己防衛をするしかないと・・

彼女も全く同じことを言っていた。

 

ユダヤ人迫害は決して許されないこと。彼らは口々に、これは自己防衛だー自分たちだけは守られないとならないと言う。

本当に自分たちだけで良いのか。かつてのホロコースト、それは同じ過ちは二度と繰り返されてはならないということではなかったのか。

パレスチナ攻撃の先には何があるのか。他国からの抗議デモ、報復、負の連鎖にしかならないのでは?

 

みなが傷つくことなく持続可能な世界にしてゆくにはどうしたらよいのだろう。

相手国との対話を重視し、平和・共存を訴える政党を国民一人一人が選んでゆくしかない。

また、当事国が解決できない問題は、日本のような第三国に仲裁外交を行っていってほしいと切に願う。

 

彼女や彼女の大切な人たちの無事を日々祈らずにはいられない。


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