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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.89

2022.01.31

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回のブログは、商品仕入担当・ビリーお送りします!

 

どうぞお楽しみください!


 

■人生初のオランダ旅

みなさんこんにちは、商品第3グループのビリーです!

前回ブログを書いたのはちょうど1年前に、まだコロナ禍の真っ只中、日々波乱の状況でした。昨年の年末にもエアスペースの不足や輸送コスト上昇など厳しい輸入状況をなんとかやりくりして乗り越えたことは記憶に新しく、そのように過ごしているうちにあっという間に1年が経っていたような感覚です。

以前カーネチームの他スタッフが、オランダで生活した経験をブログで紹介していましたが、今回私は昨年11月にオランダへ出張した時のことを話したいと思います。

私は香港出身ですが、このコロナ禍で香港の実家にも2年以上帰っていない私が、オランダへ出張に行けたことは現在の状況を考えてもまだ不思議な感じがします。

アムステルダム中央駅

コロナ禍の中での海外出張

コロナ禍において日本から海外に行く際、それぞれの国の入国規則は異なります。オランダの場合は、日本で2回目までのワクチン接種後(ワクチン種類の制限もあり)そして、政府機関からワクチン接種証明書を提示することが必要でした。(202111月当時)

オランダでは、このワクチン接種証明書はまるで通行証のように、フラワーショーなどのイベント時はもちろん、レストランなどどこでも必須なものです。現地で行動する際は個人のパスポートより重要な書類と言っても過言ではないと思いました。

 

今回訪問したフラワーショーで入場時に他国の参加者を少し見てみると、ほとんどの方がデジタル化されたワクチン接種証明書を所持しており、スマートフォンでQRコード提示するだけでした。一方、日本版証明書は紙…。デジタル的にも他国に比べて遅れをとっているなあ…と痛感すると共に残念に感じたことを覚えています。

フラワーショーの入り口

 

国際フラワーショーへの訪問(IFTF/ Royal FloraHolland Trade Fair Aalsmeer)

さて、今回の出張の最大の目的としては、世界有数のフラワーショー“International Floriculture Trade Fair(以下IFTF)”を訪問することでした。

2年前にコロナウイルスの感染が急拡大したため、2020年は開催が中止されました。なので、今回のフラワーショーは2年ぶりになるようです。

IFTFは海外からの出展社が中心の展示会なのですが、コロナ禍の影響により、出展社が減少し従来の規模の3分の1に縮小しての開催となったのが少し残念でした。しかし、会場でクラシックと取引いただいているコロンビア、ケニア、トルコなど仕入先の方に会えたことはとても嬉しく、特にこの2年間海外出張もできなかった状況で、オランダで再会できたというのはとても有意義な時間でした。

もう一つ訪問したフラワーショーは、世界最大の花市場Royal FloraHolland主催のもと、アールスメールでの市場の中で行われました。フラワーショー自体でも世界最大級の規模でとてもエリアが広く、ゆっくり見たかったですが一日では見きれない充実したイベントでした。

 

フラワーショー

今回のオランダ出張で感じたこと 

今回オランダでの出張で、展示会の訪問を含めて、オランダと日本における花のトレンドでは何が違うのかを考えてみました。国の文化の差もあると思いますが、個人的な印象では、オランダでは花の存在が完全に生活に根付いていて、ライフスタイルの一部になっていることです。大きなイベント、例えばバレンタインやクリスマスなどでも、当然お花への需要は上昇しますが、日々の生活でもお花を飾ることが習慣になっている場面をよく見かけました。しかも、ホームユースや食卓の飾りだけではなく、多くのレストランや、室内だけでなくお手洗いなどにも、よくお花が飾られていて、予想以上のお花の存在に少し驚きました。

日本では繁忙期(いわゆるもの日)だけ急激に需要が上がってくることは、お花の供給に対して良いこととはあまりいえません。やっぱり健康的なマーケットのバランスとして、一番大切なのは日常的に需要が安定していて、それを満たす供給も安定している…という事がすべての基本だと思います。

コロナ禍による新しい生活様式になることで、国内においてもホームユースの需要が拡がってきたことは大きなチャンスだと感じています。ただ、そこで停滞してしまうのではなく、ホームユースのさらにその先、つまり「お花のあるライフスタイル」を推進しなければならないことを感じました。

 

レストランで気軽にお花が飾られていたのが印象的

帰国後に自宅待機

日本から出国する時に諸々条件があったことは先に書きましたが、海外から日本に帰国する際にも、出発国によって措置が異なります。

実は出張期間中にオランダでのコロナ感染状況も悪化し、日に約1万人の感染者が出るようになっていました。

現地を出発する前にPCR検査を受けて、陰性の検査証明書が必要でした。そして日本に帰国後すぐ空港で再度PCR検査を受け、たくさんの書類を提出するという、手続きだけで2時間以上かかるという状況でした。海外からの観光客が、再び日本に戻ってくるまで、まだまだ先は長そうだと実感しました。

その後、2週間の自宅隔離期間がありました。政府公式のアプリで毎日健康、所在場所の報告が必須です。頻繁に報告したり、外出ができないのは相当なストレスになりました。そこにお花があるとストレスもきっと軽減されたんだろうな、と今振り返って思います。やっぱり日々の生活に自然とお花が存在するような日常が精神的にも良さそうですね。

みなさん、ぜひ、“花のある暮らしっく”をこれからも推進していきましょう!

 

アムステルダムの風景

 


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