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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.132

2022.12.26

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

年内最後の今週のブログは取締役専務執行役員 佐々木お届けします!

どうぞお楽しみください!


 

■1年を早く感じること

佐々木でございます。

このコーナーは1年ぶりということになります。

今年も色々な出会いや別れがありました。

それら一つひとつは、私に新たな考えや学びを与えて頂きました。

この場を借りて謝辞を述べさせていただきます。ありがとうございました。

2022年も残すところ数日となりました。

もう一度記載しておきましょう。年を重ねると1年を短く感じるようになります。

もしかすると「公転や自転が早くなっとんちゃうか!」と思ってしまいます。

感覚の問題なのでそんなことは無いのでしょうが…

 

 

一般的にジャネーの法則としていわれているのは、10歳の時の1年は1/1050歳の時の1年は1/50という、過去を振り返る感覚としては、至極当たり前なのでしょうかね。

自分の感覚(=思うところ)だからこそ、中国古代から伝わる言葉で「高下在心(こうげざいしん)」、要は物事の成否は自分自身の心がけ次第で決まるということですよ。

さてさて、私のこの1年はどんな1年だったのでしょうか?

まあそれは、どこかの空のもと10年後に振返ることにでもしましょう。

…「あれ?振り返らないんかい!」って突っ込みが入りそうですね。

 

■新年に向けて

さて、

日本は「新年」というものを大事にされる国のひとつですね。

年末はみなさん忙しい中、年内にやっておくべきことをしっかりとやり、そして大掃除をして清め、新年用のお花を準備される。そして気持ちも晴れやかに新年の初日の出を拝む…という流れですよね。

この「日の出で拝む」というように、太陽の偉大さを日本人は古より感じていたからこそ、このように敬う言い方をするのでしょうね…と、太陽に思いを馳せてみます。

 

世界では、この太陽を神の象徴としている地域も多いようです。エジプト、インドのメソポタミア、メキシコやペルーなどの古代文明の諸民族でも、太陽神の信仰は盛んであったといわれています。

この日本でも記紀神話に登場する天照大御神もその一つということになるのでしょう。

 

■太陽の偉大さ

同僚との雑談の中で太陽のエネルギーの話になったときのことです。

地球に降り注ぐ太陽エネルギーは、世界の年間エネルギー消費量を僅か45分で賄うことができるという計算になるらしいですね。(太陽エネルギーを100%ロスなく変換できた場合と言う条件のようですが)

 

一方で、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、世界的に普及が進んでいます。

クラシックでも今年、太陽光パネルを成田オペレーションセンターの屋根に設置し、現在稼働しています。

その発電量などは、PCやスマホなどでいつでも確認ができますので、つくづく便利になったものだと感じます。

 

 

そして

感じたり実体験をするだけでなく、数字で(定量的に)その容量を知ることができることも、素晴らしいですね。

もちろん、曇りや雨の日には太陽光での発電量は落ちてしまいます。でも、太陽のエネルギーは絶え間なく降り注いでいますし、それを遮る雲も間接的な太陽のエネルギーなのだろうなぁ…などと思いを馳せます。

そう考えていくと、イソップ童話の「太陽と風」が思い浮かびますね。この「風」自体も間接的には、太陽のエネルギーから生まれたものなのでしょうね。

植物の生育を考えますと、日光だけではなく、水も必要です。恵みの雨ともいわれますが、雨ですら間接的には太陽のエネルギーが関わっているということか…と何やら不思議な気持ちになります。

ところで、

水は、簡単に貯めて使用できますが、この太陽エネルギーで発電された電力も簡単・ローコストで蓄電することができれば・・・

たった45分の降り注ぐエネルギーで1年間の世界の消費エネルギーを賄えるくらいの量であるとするのならば、太陽エネルギーを効率良く蓄電できれば、世界のエネルギー問題もあっという間に解決できることになるのではないでしょうか…。

既に蓄電池技術も進んでいます。しかし、まだまだ、コスト的に高いのも事実。

更なる技術発展を期待するところです。

ちょっと待って、この技術革新は本当に良いことばかりなのか? …それは今回は考えないようにしよう。

 「また考えないんかい!」って突っ込みが聞こえてきそうですが。

 

■太陽の偉大さは続くよ、どこまでも

そんなことを思いながら、マウスを動かしてみた。

太陽の誕生は46億年前といわれているようです。なるほど46億年前、更になるほど…

数字ではわかるけど・・・

 

 

太陽の寿命も、理論的に計算されているようで、100億年といわれていますので、あと50億年以上は

今と同じように輝き続けるということになります。

うーん、その時間軸も凄すぎて・・・

地球が太陽の周りを楕円を描きながら公転していること、地軸が傾いて自転していることなどから、地球に当たる太陽熱に斑ができて、その斑が風を起こし季節を作り出す…

おー「太陽と風」のイソップ物語がここに再度登場してきました!

 

 

地震や火山活動などを除けば、地球上の自然現象のほとんどは太陽エネルギーが引き起こしてるということになるらしいです。

太陽エネルギーは、光合成のできる樹木や草花、海の中の藻や海藻などの栄養素にカタチを変えて、地球に蓄積されていきます。

太古の昔の植物は地中に堆積し、年月をかけて石炭や石油などに姿を変えていきます。

様々なものが、元々は蓄積された太陽エネルギーということのようですね。

「なんだ!ここでも間接的に太陽エネルギーを活用していたのね」って話です。

自然の仕組みは不思議なものです。

様々な変化を繰り返しながら現在の仕組みに至ったのでしょうし、今後も変化し続けていくのかもしれませんね。

過去に思いを馳せながら、未来を想像することにしましょう。

 

■太陽とお花の供給

太陽は、お花の業界にとってもその供給や需要に大きな影響力をもっています。

日照りが続けば、商品によっては枯れてしまったり、高温抑制されたりしてしまいます。

逆に、長雨が続けば根腐れし、生育不良に陥ったり、冷害などというのもあります。

太陽によって、必要な時に必要な商品や数量が供給できなくなってしまう事もあります。そんな色んな事により需給バランスが崩れ価格にも影響をもたらすんですね。

しかしながら、技術革新により太陽エネルギーに変わるLEDや遮光ネットの活用、冷暖房もコスト削減の新たな技術が導入され、開花促進剤、種苗改革、いろんな分野で色んな方々が花の生産を支えて頂いています。そして花の生産だけに限らず、花の流通や消費者のみなさんに届けていただく全ての方々の進化によって、お花の業界もなりたっていることに、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。

クラシックの事業を支えていただく、様々な協業会社の方々に対しても、常に感謝の気持ちは忘れずにおります。

今後も、お客様からのご要望や、事業としての課題をしっかりと把握し、歩みを進めていきたいと思います。そうすることで、更にお花がすべての方々の人生の喜怒哀楽の傍にしっかりと寄り添って、、心の支えのひとつになること、笑顔をお届けできる事を想像していきたいと思います。

クラシックでは、太陽光パネル導入による再エネ活用をはじめたばかりです。

今後も色々な取り組みにもトライしていきたいと思いますし、この挑戦は老いも若きも会社全体で取り組んでいきたいものです。

実際のクラシックの商品となりますと、クラシックでは、熱帯高地といわれるコロンビア・エクアドル・ケニア・エチオピアからカーネーションやバラを、アジアでも赤道付近の高原地帯であるマレーシアのキャメロンハイランドやベトナムダラット高原からマムを入荷しています。

 

 

太陽の恵みを最大限に享受した地域で、これも理論的には周年で12時間の日長が確保でき、一年を通じて栽培しております。

したがいまして、冷暖房のような大きな施設は無くても、1年中「常春」という環境で育った元気でエコな花を供給しています。

でも、輸送には多くのエネルギーも消費している事実もあるので、・・・今後の課題のひとつでもあります。

 

■最後に感謝と希望

なんだか、私のキャラクターらしからぬ硬い話のようになってしまいました。

もう少し真面目な話を続けますね…。

花業界は新たな未来を拓く準備のタスキを受け取り、新たな門出の一年を迎えると感じています。

お花の素晴らしさ、お花の楽しみ方、そしてお花の意味をお伝えしていくことで、一人ひとりの方々が華やかな気持ちになったり、時には癒されたり、お客様を迎えるおもてなしになったり、それぞれお花を手にした方々の想像を膨らませるようなご案内や、ご提案ができる様に、ますます精進していきたいと考えています。

そして、そうしたささやかな努力の積み重ねが、新たな業界の創造につながることを信じています。

 

年の瀬もいよいよ押し迫り、まだまだお忙しい方々が多いと存じます。

お体ご自愛いただき、ご活躍されますよう。そして、お花や植物を愛でながら、健康で幸せに満ちた新年を迎えていただきますよう、お祈り申し上げます。

 

 

末筆ではございますが、1年間大変お世話になり、誠にありがとうございました。

また、今後ともよろしくお願い申し上げます。


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