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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.23

2020.08.24

このコーナでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回は、営業本部・カーネーション担当のビリーがお送りいたします!

 


 

■思い返してみると・・・・

 

半年ぶり2回目の執筆になります。

 

1回目のブログが公開された時に私はちょうどコロンビアへ出張していました。

 

出張時、コロンビアには新型コロナウイルスの感染者は一人もいませんでしたが、その後南米ではどんどん感染者が増える事態になりました。

今考えるとこの時に出張に行き、何事もなく戻ってこれたのはギリギリのタイミングだったんだなぁ…と、とても不思議な気持ちになります。

 

 

■コロナ危機は本当に‘危機’なの?

ここ半年では、世界中コロナの影響でそれぞれの生活や健康や世界中の経済への大きな影響で危機的状況にあります。

 

日本語で‘危機’という言葉はそのまま「危険な状況」を意味していますが、私の母語、広東語で‘危機’という言葉はもっと深い意味があります。

 

二つの漢字を分けると、「危=危険」と「機=機会」という字が組み合わされていますよね。私の出身地香港では、‘危機’という言葉に対しては、「有危先有機」と「轉危為機」の意味があるんです。

どういうことかと言うと、「‘危険’と‘機会’は共存する」という考え方を意味しているのです。

 

危険が発生する時、そこには必ず機会(チャンス)も出てくる。

自分自身のコンフォートゾーン(自分にとって快適な空間、精神状態のこと)を、リスクを背負いながらも思い切って飛び出して、新しい考え方や行動に身をおいてみると、絶対に新しく得るものが出てくるはずです。

 

もちろん、ただ言うのは簡単なことですが、でもネガティブな考え方より、ポジティブでいることはとても大事だと思います。

 

 

 

■香港、台湾、中国の間に微妙な言語関係

先ほど少し広東語のことにふれましたが、一体広東語と中国語(中国での標準語、普通語(プートンフォア)ともいう)の違いは何なのか?

日本に来てから今でも質問をされることがとても多いので、この場を借りて少し説明させていただきます。

 

まず広東語。こちらは中国語の方言の一つです。しかし、中国語と言い回しや発音、語彙も全く違います。

現在広東語は香港とマカオで母語として使われています。

中国の南方地域(深セン、広州など)は広東語を話せますが、学校や職場では中国語がメインで使用されることが多いです。

 

また、言語の発音の違いだけでなく、中華圏では、文字の読み書き方は「繁体字」と「簡体字」の二つに分けられています。

香港では繁体字(Traditional Chinese, 筆画が多い漢字)が使われています。

 

なので、中国本土で使われる簡体字(Simplified Chinese)は、香港出身の私は大体読めるものの、書くことは出来ません。

一方、台湾ではまた別の文化で、会話は中国語、読み書きは繁体字なのです。

中国本土と香港の文化をMIXしているみたいで面白いですよね。

 

例えば、日本語の「大丈夫」という言葉を中華圏の言語にしてみると、下記のようになります:

(元々広東語で‘大丈夫’の意味は‘大きな男’ですが…)

 

会話だと:

沒問題(中国語: メイウェンティー):台湾、中国

問題(広東語: モーマンタイ):香港

 

読み書きだと:

沒問題(繁体字):香港、台湾

问题 (簡体字) : 中国

 

私が子供の時、香港の教育では両文三語(両文:中文、英文・三語:広東語、英語、中国語)を重視されていたので、小学校の時から、英語と中国語の授業を受けていました。

それが香港人の教育のスタンダードでした。

 

日本語の漢字はまた別の発音と書き方で、まるで広東語と中国語の真ん中のような存在だから、私にしてみると、同じ漢字でも三つの発音と書き方を覚えなければならなりません。

香港人だから漢字が得意と思われがちですが、むしろ間違いやすいです()

 

 

■広東語、中国語と日本文化の融和

最近コロナの影響で自宅にいる機会が増えてきているので、昔の流行曲をよく聞いています。

 

実は80~90年代にヒットした日本の曲は香港と台湾それぞれの言語の歌詞でカバーされ、ものすごく流行った曲も多くあるんですよ。

当時の香港と台湾の人々ほとんどが歌えるくらい国民的な歌になったものも沢山あります。

私もこの時から日本文化への興味が溢れてきて、好きになった時期なのです。

 

このブログの最後に、当時香港と台湾大人気だった曲を紹介させていただきます。

 

一部の曲は元々日本ではヒットしなかったにも関わらず中華圏で人気が出たものもあり、文化が海を越えて、音楽に第2の命を与えるということがとても興味深かったです。

(ちなみにジャッキーチェンは1811月にさいたまスーパーアリーナでコンサートを行って、意外と人気でチケットは早い段階で売り切れて、私は日本にいても行けなくてすごく残念でした…)

 

広東語の歌:

山口百惠さよならの向う側 = 張國榮 (Leslie Cheung) – 風繼續吹

吉川晃司モニカ = 張國榮 (Leslie Cheung) – Monica

小林明子恋におちて Fall in Love = 張國榮 (Leslie Cheung) – 誰令你心癡

高橋真梨 – For You = 譚詠麟 (Alan Tam) – 霧之戀

五輪真弓恋人よ = 譚詠麟 (Alan Tam) – 忘不了您

近藤真彥タ燒けの歌 = 梅艷芳 (Anita Mui) – 夕陽之歌

谷村新司浪漫鉄道 (蹉跌篇) = 張學友 (Jacky Cheung) – 遙遠的她

徳永英明レイニーブルー = 張學友 (Jacky Cheung) – 藍雨

サザンオールスターズ真夏の果実 = 張學友 (Jacky Cheung) – 每天愛你多一些

玉置浩二行かないで = 張學友 (Jacky Cheung) – 李香蘭

槇原敬之もう恋なんてしない = 黎明 (Leon Lai) – 我的親愛

大事MAN – それが大事 = 李克勤 (Hacken Lee) – 紅日

中島みゆきルージュ = 王菲 (Faye Wong) – 容易受傷的女人

中山美穂 & WANDS- 世界中の誰よりきっと = 鄭秀文 (Sammi Cheng) – 唯獨你是不可取替

 

中国語の歌:

テレサ・テン時の流れに身をまかせ = (本人)鄧麗君 (Teresa Teng) – 我只在乎你

CHAGE & ASKA – 男と女 = 周華健 (Wakin Chow) – 讓我歡喜讓我憂

田原俊彦シルエットには踊れない = 郭富城 (Aaron Kwok) – 對你愛不完

Kiroro – 未来へ = 劉若英 (Rene Liu) – 後來

 

■コロナの中のチャンス

最近では大切な家族や友人と、場所を超えたコミュニケーションが普通に取れる事が定着しつつあります。

それはコロナ禍をきっかけとし、様々なコミュニケーションツールが世の中に普及したこと、そして人々の思考が変化してきたことが大きいと思います。

 

コロナウイルスはもちろん危険な存在であることには変わりありません。

ですが、「家での過ごし方を充実させる」という、今までおそらく多くの人がなおざりしてきた事柄について考える時間ができたという点では、それはコロナから得たチャンスだと思います。

 

そんな最近の社内では”#花のある暮らしっく“ (「暮らし」と「クラシック」を掛けています) がプチブームです。

 

Enjoy home with flowers!! 皆で花のある”暮らしっく”を楽しみましょう!


香港の実家のバルコニーから撮影した写真

 

 

 

 

 

 


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