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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.109

2022.07.04

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回のブログは、営業本部・寺田お送りします!

 

どうぞお楽しみください!


 

■人生のテーマ、ありますか?

前回の執筆から約1年がたちました。毎回駄文ではありますが、読者のみなさまに少しでも新しい発見を提供できたらということと、未来の自分自身に見せる日記帳的なノリで書いております。いざ冷静に読み返してみると、小っ恥ずかしくなると同時に、ああ、こんなこと考えて日々過ごしていたんだなと、今につながる過去の自分に妙に納得したりしています。

 

1年前は「脱力について」書きました。どうやら人生の本質についていろいろ考え始めていたようです。その前は「仕事の自動化と生産性向上について」でした。省エネに目覚めた時期だったようです。

つまるところここ2年間の人生哲学は「気楽に楽をして生きよう」といったところでしょうか。なんともゆるい生き方ですね。

方向性の正しさはさておき、この人生哲学は自分の中で確実に進化してきておりまして。

「気楽に楽をしてしあわせに生きよう」が今のテーマです。

 

「あなたはしあわせになりたいですか?」

この質問にNOと答える人はほとんどいないと思います。ただ

「あなたにしあわせになる方法を教えてあげます」

というとほとんどの人が逃げ出します。途端に胡散臭さMAXです。

 

しかし何を隠そう「しあわせになる方法」が今回のお題です。

 

ブラウザの戻るボタンを押す前に、騙されたと思ってもう少しだけお付き合い下さい。

 

■しあわせの正体

誰もが望むこのテーマが、あまり大っぴらに語られないのはなぜでしょうか。欲望むき出しで品がない、詐欺っぽいから、定義がはっきりしないから。理由は各々の中に色々あると思います。

みなさんはしあわせとは何だと思いますか?あるいはどのような状態だと思いますか?

私は「衣食住足りてればあとは気の持ちよう」くらいに思ってました。つまり深く考えたことがありませんでした。

 

ただしこの問いには既に脳科学で大部分が解明されているのです。現代人が好きな科学です。科学的と聞けば筆者もすかさず納得です。

 

曰くしあわせの答えは「脳の信号」です。

 

途端にロマンも何もない無機質な感じになってしまいますが、わたしたちの感情の正体は脳の信号を伝達する化学物質に帰結されます。

 

アドレナリン・エンドルフィン・ドーパミンなど脳内物質は聞いたことがあると思います。

昨今の戦争やコロナによるイレギュラーで、社内のみんながドバドバ出しているのは、おそらくアドレナリンです。

 

脳内物質の中でもオキシトシン・ドーパミン・セロトニンが代表的な幸福物質と言われています。

これらの違いを簡単に説明すると

セロトニン:健康にまつわるもの、運動する・日光を浴びる・睡眠をとるなどで分泌

オキシトシン:つながりにまつわるもの、友情、愛情などを感じたときに分泌

ドーパミン:快楽にまつわるもの、達成感や意欲などを感じたときに分泌

 

これらがバランスよく保たれているときに幸福度が最も高まるといわれています。

資本主義的社会でわかりやすい幸福のイメージはドーパミン的幸福でしょう。仕事で成果を出してお金持ちになり、豪邸に住んで、毎日美味しいものを食べて、という経済的な成功イメージというのがこのタイプです。

ただし注意すべきは、その幸福効果は一過性のものですぐに慣れてしまい、それ以上の刺激を求めるようになります。それが行き過ぎると依存症になる危険があります。酒やギャンブル、スマホ、衝動買いなどなど。一方で適切に付き合えば人生を前向きに、楽しく生きることができます。

世界第三位の経済大国である日本人の幸福度ランキングが、先進国でも下の方だというのは、ここに偏っているからかもしれません。

現代のお金持ちが一等地にペントハウスを買ったときと、1万年前の狩猟採集民が栄養価の高い野生の果物を入手したときのドーパミンの分泌量は、実はあまり変わらないそうです。

 

より大事なのはオキシトシンとセロトニン。

良好な人間関係(オキシトシン)はわかりやすいので特に説明は必要ないかと思いますが、仕事に忙殺されるあまり、家族や友人関係がうまくいかなくなるひとも多くいます。

 

3つの中で一番軽視されがちですが、効果があり、しかも長続きするのがセロトニンと言われています。

例えば次のことを想像してみて下さい。

 

「睡眠をたっぷり取った晴れた朝に、爽やかな風を感じながら大自然の中を散歩する。」

 

満ち足りたような感覚になりませんか?

筆者はセロトニンを求めて、(田舎の)大自然の中を毎朝通勤前に歩くのが日課になっています。以下その風景です。

※たまにマムシが出るけど、咬まれてもそこら中の病院で血清が常備されているので大丈夫(隣人談)

 

気持ちに余裕ができ、清々しい気持ちで1日過ごせるんです。

逆にセロトニンが不足すると怒りっぽくなったり、うつ病になったりするみたいです。

精神的に安定していれば、仕事や生活のパフォーマンスが上がったり、人間関係を良好に保つことに繋がります。

先のドーパミン的幸福を全く否定するものではありませんが、あくまでオキシトシン・セロトニンがベースにあってそこに積み重なる形が理想といえると思います。

 

普段から健康な人は当たり前すぎてなかなかあえて意識が向かないものですが、実は日々の体調は多かれ少なかれ気持ちに左右されているものなのです。

世の中の成功者と言われる人たちが、セロトニンの分泌を助ける運動やマインドフルネス(瞑想)、サウナを好む傾向にあるのも納得です。

 

■しあわせを売る仕事

 

脳内物質の観点で幸福について考えてみると、わたしたちが扱っている花は本当に人のしあわせに深く影響を与えるものだなと改めて気付かされます。

 

セロトニン:花を鑑賞する

オキシトシン:花の世話をする、花をきっかけに生じる人とのコミュニケーション

 

コロナ以降の経済の減速やstay homeなどのライフスタイルのシフトの中で、人々の価値観は変化し、ドーパミン的な幸福を求める生き方から、セロトニン的な幸福にシフトしてきたと感じます。

 

また、同時にストレスフルな今の世の中だからこそ、人々を笑顔にする花の供給は絶やしてはならないと改めて使命感を感じます。

 

先週までクラシックのカーネーションの大きな産地であるエクアドルでは、未曾有のストライキに見舞われていました。2週間以上続いたストライキでは、経済的な打撃だけでなく、道が封鎖され、生活物資の供給が滞り、人々は大変な生活を強いられていました。

そんな状況の中、クラシックの契約農園の人々は日本への花の出荷を止めないために、日夜奮闘してくれました。

私たちはそんなパートナーと想いを一つにし、消費者のみなさまへ受け取ったバトンを繋いでいけるよう、これからも尽力してまいります。

花のある暮らしっく!


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